あらすじ
■あらすじ
人と虫が共に暮らしていた国、金蓮花。
深い霧に包まれた、ひとつの山から成るこの国に、王を呪った青年が術をかけた。
術の名は蠱毒。呪蟲を憑けた人間同士を戦わせ、莫大な力を秘めた蟲を作り出す禁術である。
とある事件をきっかけに、呪蟲に憑かれた非差別層の青年、蠍は何でも願いが叶うとされる戦いに、挑むことに。
自分達の居場所が欲しい。
その願いがやがて革命と、友との別れを招くことを蠍はまだ、知らない。
■主な登場人物 ※()は年齢
蠍(17):弓を得意とする青年。大和、陽炎とは幼馴染。陽炎を守るべき者として認識する一方、大和の闊達さ、強さに嫉妬を覚える面も。
大和(15):角の折れた甲虫、兜丸と契約する虫使いの青年。虫を人同様、心から愛している。
陽炎(14):虫使いの里で暮らす青年。“虫の知らせ”と呼ばれる予知能力を持つが、自分の力では制御出来ない。
瑠璃(20):とある願いを秘めて蠱毒に挑む旅の女性。禁呪であるはずの蠱毒に不思議と精通している。
小黒(42):今代の蜘蛛姫を探す男性。口がとにかくよく回る。
恋花(18):里長の娘。大和とは血がつながっていない姉弟。世話焼きで頑固。怪我をした小黒、斗火を助ける。
斗火(20):小黒の護衛。恋花に惹かれていく。
雀牙(38):金蓮花の国王。十二年前に兄を失い、国王の座に着いた。契約蟲は蜂。
薄刃(36):金蓮花の女将軍。同じく側近である朧とは仲が悪い。義手である片腕に蟷螂の契約蟲を宿している。
朧(28):金蓮花の宰相。薄刃が嫌い。
■舞台
霧に包まれた王国、金蓮花。
かつては虫と人が共に暮らしていたとも言われている。
ひとつの山がそのまま国となっており、頂に近いほど上流層が住む。
主な動力として蒸気を使用。国土の大半が深い森であり、食料自給率が低い。主な産業は傭兵業。その根幹となっているのは、“黑のさやばね”と呼ばれる蟲の力で織られた鎧。
■用語説明
蟲憑き:呪蟲と契約した、蠱毒の参加者。
蟲骸:呪蟲が見えず、契約できなかった人間の成れの果て。異形化し、欲のままに暴れる。
さやばね:蟲の力で織られた鎧。
虫使い:金蓮花が成る前からの先住民。霊虫と契約し、その力を借りながら暮らしている。先王暗殺にその技が使われた事から、異端視、迫害されるようになり今ではひっそりと隠れ住んでいる。
※本作は、コンテスト応募用に脚本形式で書かれてます。