あらすじ
島根県、廃校寸前の高校に、一人の女性教師が赴任してきた。
弘瀬夏鈴。廊下を歩くだけで、生徒たちが二度見するほどの美人。
「今日からバスケ部の監督ですよね?」
「……本校に、そんな部活はありませんよ」
彼女は、学校をまるごと間違えていた。
「ないなら、作ればいい」
その場のノリだけで爆誕した、部員ゼロのバスケ部。
大人に裏切られ、心を閉ざした谷本夢志。
才能の限界に、諦めることを覚えた石川守。
自分を否定され続けてきた、佐々木誠。
集まったのは、どこかで一度、心が折れた者たちだった。
そして夏鈴自身も、誰にも言えない過去を抱えている。
夜、誰もいない体育館で、彼女は一人、黙々とボールを打ち続けている。
――いつからでも、立ち上がれる。
間違いから始まった部活が、何かを取り戻していく話。