あらすじ
高校二年生の飯沼十千香は、二学期から壮絶ないじめを受けていた。
きっかけは、皆の憧れの先輩・竹山六助に告白されたこと。
ある日の帰り道。
いじめで下着まで奪われた十千香は、小中学校時代の親友・松川リリエと偶然再会する。
「マリリ」
「トッチ」
高校進学を機に疎遠になっていた二人は、昔の秘密基地だった廃神社へ向かう。
そこで十千香がいじめられていることを知ったリリエは、なぜか青ざめた。
「ごめん。あたしのせいだ」
そして突然、十千香にキスをする。
どうしてキスしたの?
どうして「私のせい」なの?
答えは分からない。
ただひとつ分かったのは――
翌日、六助から告白の返事を迫られた十千香の口から、
「好きな人がいるから無理です!」
という言葉が飛び出したこと。
その瞬間、浮かんだ顔はリリエだった。
けれど十千香はまだ知らない。
リリエが六助と知り合いだったことも。
あのキスに、恋心だけではない感情が混じっていたことも。
そして自分がこれから、
大好きな親友を一生許せなくなることも。