あらすじ
昔から、人魚の肉を食べれば老いることなく、
人魚の血には命をつなぐ不思議な力があると語られてきました。
時は流れて、令和。
大学に通いながら水族館で働く二十二歳の真珠(まじゅ)には、
子どものころからの夢がありました。
――人魚になって、水の中を自由に泳いでみたい。
魔法がないなら、自分で作ればいい。
尾びれを自作し、イルカを先生に、
失敗しながらドルフィン泳法を覚えていく真珠。
やがて彼女は、本当に人魚のように泳ぎ始めます。
けれど、人魚に憧れた理由は、それだけではありませんでした。
人魚の血は、永遠の命を与えるという。
――それなら、人魚になってみよう。
これは令和を生きる、一人の人魚姫のお話です。