あらすじ
8,000m峰が登りつくされ、バリエーションが求められたヒマラヤ鉄の時代。異なる山岳会の精鋭たちが、それぞれの野心と挫折を胸に、カンチェンジュンガ縦走という夢のために集結する・・
この作品は、実際に1981年に行われたカンチェンジュンガ主峰~西峰(ヤルン・カン)への縦走プロジェクトに関するセミ・フィクションです。計画の進め方や山への登頂などの大まかな流れは史実通りですが、各メンバーの計画への参加タイミングなどの細かい部分は物語を構成しやすいように改変したり、セリフや性格も、参考にした書籍や報告書からは読み取れないところは「盛っている」ところがあります。特にモデルになった方の名誉に関わるフィクション部分には、別途その旨明記いたしました。また、登場人物も全て仮名に変えてあります。
高所登山において極地法が批判的に言われて久しいですが、スーパースターになれない町の山岳会メンバーが、夢のような大計画を実現するためには、極地法しかなかったでしょうし、そんな中でも仲間同士助け合い、夢を語り合う姿を楽しんで頂ければ幸いです。