あらすじ
「貴様との婚約を破棄する!」
建国記念の夜会で、王太子オズワルドは婚約者レティシアを無能と断じ、男爵令嬢マリーナとの真実の愛を宣言した。
だがレティシアは安堵の息を吐いた。八歳から十年間、王太子の代わりに政務を処理し続けた日々からの解放だったから。
「明日からの執務は一切いたしません」
王宮が混乱に陥る中、隣国の皇帝アルディスが名乗り出る。彼は幼き日にレティシアに命を救われ、五年前の関税交渉で彼女の才覚を見抜いていた。
「あなたを無能と呼ぶ国に、あなたを置いておきたくない」
帝国で才能を認められ、愛される日々を送るレティシア。一方、頭脳を失った王国は崩壊の一途をたどり――。
婚約破棄から始まる、逆転ざまぁラブストーリー。全三話完結。