あらすじ
第一王子サンティスの婚約者に選ばれた令嬢イデア。
しかし初めて顔を合わせた日、彼女は自分が処刑された記憶——聖女に心を奪われた殿下に、国家反逆罪で断頭台へ送られる運命——が突然蘇る。
恐怖のあまり殿下の前で吐瀉し、血みどろの土下座で婚約破棄を懇願したイデア。
勢いで『王子の盾となる』と誓ってしまい、「夫に殺されるくらいなら、自分の力で生きていきますわ!」と剣術と魔導の修行に打ち込んでいく。
二年後、アカデミーで再会した二人は、時に剣を交え、言葉を交わすことで、前世にはなかった縁を少しずつ築くこととなる。
学内剣術大会で倒れた瞬間、イデアは再び前世の記憶を見る。
それは、自分の墓前で後悔を口にするサンティスと、彼の命を奪った『姿なき刺客』の姿だった。
嫌われていたと思っていた。
だからこそ、彼に殺されたのだと思っていた。
けれど——二人はただ、互いを知ろうとしなかっただけなのかもしれない。
全てを叩き潰して、絶対に生き残ってみせる。
歪んだ運命に立ち向かう、一人の少女と王太子の再始動の物語。