あらすじ

「別に、いい」——ほしいものを訊かれるたび、その子はそう言って笑う。ほしくないわけじゃない。ただ、生まれてこのかた「ほしい」を、一度も口にできないだけ。 冬、セオリア荘の最後の空き部屋に、新しい住人が来た。止故望、十七歳。ショートヘア、声が大きい、行動が早い。入居の理由は「親に『あの家だけはやめなさい』と言われたから」。そして彼女のことわりつきは、禁じられるほど欲しくなる――「カリギュラ効果」だった。 止めれば加速する。押さえれば倍で返る。触れて鎮める律の力とは、史上最悪に相性が悪い。やさしい家族の「あぶないよ」「だめだよ」が、そのまま彼女の暴走の燃料になっていく。 できるのは、たったひとつ。――止めないこと。 『デジャヴ少女はもう「はじめまして」と言わない』『アイドル少女はもう「アンコール」を信じない』『ことだま少女はもう「だいじょうぶ」と唱えない』に続く、セオリア荘シリーズ第一シーズン完結編。本作からでもお読みいただけますが、前作までの結末に触れます。 青春×異能×シェアハウス。切なくて、最後はあたたかい話です。 ※全六話+エピローグ(全13部)、原稿完結済み。毎日19時更新。

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小説を読もう2026/09/04
  • 現在の作品カリギュラ少女はもう「あけないで」と願わない