あらすじ

最初は。 ただの気のせいだと思った。 夜の部屋で聞こえた。 小さな音。 ……コツ。 窓の方から。 音がする。 だから。 私は、そちらを見る。 でも。 そこには誰もいない。 次の日。 学校でも。 ……トン。 後ろから。 音がする。 だから。 私は、振り返る。 でも。 やっぱり。 誰もいない。 それから。 どこにいても。 音が聞こえるようになった。 聞こえたら。 見る。 振り返る。 確かめる。 けれど。 何度見ても。 そこには何もいない。 ただ。 音だけが。 少しずつ。 少しずつ。 近付いてくる。 そして。 主人公は気付く。 自分はずっと。 **音がした方ばかりを見ていた。** だから。 気付かなかった。 音のしない方から。 何かが。 ずっと近付いていたことに。 これは。 「音」が聞こえるたびに振り返ってしまう少女と。 彼女を。 ずっと。 見続けていた何かの物語。 **――『オトノシセン』**

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小説を読もう2026/09/04
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