あらすじ
婚約者の不正を咎めたことで、婚約破棄を言い渡された子爵令嬢のフリア。
窮地に立つ彼女を救ったのは、国境を守る辺境伯ミシャール・アガレストだった。
「私と結婚してください」
出会ったばかりのはずが、なぜかフリアを溺愛するミシャール。
彼に嫁ぐことになったフリアは、広大な辺境領で穏やかな日々を過ごしていた。
だが、ミシャールには不思議なところがあった。
まるで未来を知っているかのように、災害や魔物の襲来を予測しているのだ。
そんなある日、フリアは彼の書斎で古びた日記を見つける。
そこに記されていたのは、彼女の知らない人生とーー
『王国暦234年11月3日 フリアが死んだ。』
なぜミシャールは、出会ったばかりの自分をこれほどまでに愛しているのか。
夫の過去と深すぎる愛を知ったフリアは、彼を心に寄り添い真の夫婦として心を一つにする。
やがて新しい命も授かり、幸せな未来を手に入れたはずだった。
ーーあの日、夫の書斎にボロボロに傷ついた「3冊目の日記」が現れるまでは。
「フリア……このままでは、君は殺される」
忍び寄る新たな死の影に、二人は何度だって立ち向かい続けると誓う。