あらすじ
初めてVTuberと呼ばれる存在に出会ってから早数年。
ただのVリスナーだった女の子が憧れた世界に飛び込んで2年が経過した。
名前はマグノリア・ブロッサム。
VTuberという業界は約10年前に始まり、ここ数年はレッドオーシャンと例えてもおかしくないほどに厳しい業界だ。
今も新しいVtuberが色々な場所で生まれて人知れず消えていく世界。
そんな世界で憧れだけが原動力だった彼女は様々な壁にぶち当たり、その度に苦悩し、それでも諦めずにがむしゃらに活動を続けた結果、活動2年目にして現在は個人VTuberとしては破格の100万人を超える登録者を持つVTuberとなっていた。
彼女は配信の終わりにいつもこの言葉を残す。
「いつも応援してくれる皆がいるから私は頑張れる。だから皆が頑張る理由に私はなりたい。今日も来てくれてありがとう!」
配信終了のアニメーションが流れ、彼女はひと息をつく。
「今日の配信も楽しかったぁ。でも、もうひと頑張りしないとね!」
数十分程の休憩の後に彼女はまた配信ソフトを開く。
画面にはどう見ても成人男性に見えるキャラクターが表示され、いくつかのチェックをし、これだけは絶対に忘れない様にと男性用のボイスチェンジャーソフトを起動し声を念入りに確認をする。
「よし、配信スタート!」
配信画面には白木蓮(しらき れん)という名前が表示されていた。
彼女には誰にも話していないもう一つの顔がある。
白木蓮として活動する理由とは...