あらすじ
魔力量273。
学院の生徒なら3000を超えていても珍しくない中、レイン・フォードの魔力量は絶望的に少なかった。
攻撃魔術はろくに使えない。
周囲からは落ちこぼれ扱い。
それでも魔導士になることを諦めきれないレインが、最後の希望として選んだのは召喚術だった。
召喚体は自分の魔力で戦う。
つまり、強い奴さえ召喚できれば魔力量が少なくても何とかなる!
――そう思っていた。
「喜べ、少年。私を喚んだからには不可能は存在しない」
召喚されたのは、グラムと名乗る謎の男。
態度はやたらと偉そう。
自称、最強。
そして測定結果は――
種族、不明。
位階、該当なし。
魔力量、0。
「……最強?」
「そうだ」
「魔力0だけど?」
「魔力とは何だ?」
さらには岩一つ壊せない。
剣も出せない。
召喚解除もできない。
なぜか普通に腹も減る。
どう考えてもハズレ召喚だった。
……はずなのだが。
魔力がないくせに、他の召喚獣を素手で翻弄。
しかも、調べれば調べるほどグラムは普通の召喚体からかけ離れていた。
「お前、本当に何者なんだよ」
「最強だと言っているだろう」
「それ以外を聞いてるんだよ!」
魔力量273の落ちこぼれ魔導士と、魔力0の自称最強。
噛み合っているようで噛み合っていない二人が組んだ時、
学院の日常は少しずつおかしな方向へ転がり始める。
そしてやがて――
自称最強の言葉が、ただの大言壮語ではなかったことを、レインは思い知ることになる。
※更新分は8話での完結を予定しております。
※反響があれば継続しての更新を予定しております。