あらすじ
世界は、正常であるふりをしている。
人々が怪談や事故、あるいは単なる見間違いとして忘れていくものの中には、決して日常へ戻してはならない「異常」が存在する。それらを人知れず発見し、隔離し、研究する国際組織――MDE国際異常研究機構。
日本支部サイト83に配属された新人職員であるあなたを待っていたのは、猫の姿をした“猫ではないもの”、子供向け映像に潜む認識災害、異常技術を扱う巨大企業、そして古い契約に従って怪異を運ぶ者たちだった。
クレイン博士や機動部隊〈マジックナンバーズ〉の面々に導かれ、あなたは報告書に記された異常世界へと足を踏み入れていく。しかし、記録された事実と実際に起きた出来事は、必ずしも一致しない。
怪異を知るほど、日常と異常の境界は曖昧になっていく。
MDEは本当に、すべての異常を管理できているのか。
そして――管理されているのは、本当に怪異だけなのか。
これは、日常のすぐ隣に広がる異常世界を、生きて歩くための記録である。