あらすじ
高校二年生の清水正義は、喧嘩、暴言、器物損壊と問題ばかり起こす不良少年。
だが本人には、自分が悪いという自覚がまるでなかった。
「向こうが悪い」
「勝手に泣いただけだ」
「俺は悪くねえ」
そんな正義の頭上に、ある日突然、黒い鏡が落ちてくる。
そこに浮かんだのは、人間の悪い行いと、その先に待つ未来を映し出す――『因果鏡』。
そして目録の三番目には、なぜか正義自身の名前があった。
さらに因果鏡が映し出したのは、
幼馴染・加賀美陽葵の死。
妹・清水聖の死。
二人が死ぬ未来へつながっている原因は――正義自身が積み重ねてきた悪因だった。
「今の因果が変わらなければ、二人は死ぬ」
因果監察官を名乗る黒い羽の少女・ミコからそう告げられた正義。
だが、長年染みついた性格はそう簡単には変わらない。
人助けをしようとして人を怖がらせ。
善行のつもりで迷惑をかけ。
謝ろうとしても怒りがこみ上げる。
それでも。
大切な二人が死ぬ未来だけは、絶対に認められない。
悪因残量――2100。
これは、自分を悪人だと思っていなかった少年が、
自分のしてきたことと向き合いながら、
大切な人たちの未来と、自分自身の生き方を変えていく物語。