あらすじ
就職活動に十連敗中の女子大生・星野紬は、行きつけのカフェで出会った老紳士・藤堂厳から、突然「藤堂物産の社長になってほしい」と頼まれる。彼の正体は、年商四百億の老舗商社の会長だった。学生の紬に用意されたのは、会長が育てた精鋭「五人の騎士」と、会長の実子・副社長貴之が仕掛ける会社分割クーデターという試練。数字より人を、勝つことより守ることを選び続ける紬は、大学に通いながら、崩れかけた地方の食品流通事業を、取引先や社員たちと一つずつ立て直していく。挫折し、失敗し、それでも逃げずに向き合う中で見えてきたのは「勝たない経営」という答え。迷い、叱られ、支えられながら、女子大生社長は卒業の日まで、自分なりの決断を重ねていく。