あらすじ
王国最強と謳われる聖騎士団の中で、十五歳で授かった固有スキルが戦闘系ではなく**【耕作LV1】**であったがために、「戦えない無能」として徹底的に冷遇されてきたセト・ローウェル。
ある日、大聖堂にて大聖騎士団長ガレルから、聖騎士の籍の剥奪と、魔獣とうろつく王国東方の「絶望の荒野」への追放を冷酷に言い渡される。
周囲の騎士たちの嘲笑を浴びながらも、セトは静かに聖都を後にする。
しかし、その巡礼路の陰で待ち受けていたのは、王国の最高権力者である老法王だった。
実は、セトの追放は表向きの芝居に過ぎなかった。
東方の荒野は二十年前の魔界大戦の呪いにより腐敗し、放置すれば王国全土が滅びる危機にあったが、戦闘特化の騎士たちでは大地を救えない。そのため、法王はセトの持つ【耕作】スキルの真の潜在能力に目をつけ、**「誰も成し得なかった荒野の浄化と開墾」**という王国最大の極秘任務を彼に託したのである。
さらに法王から、王国に伝わる伝説の種子「星の種」と「月の種」を託されたセト。
無能の烙印を押された少年は、真の救世主としての裏の密命を胸に、自らの鍬を片手に未知なる荒野へと旅立つ――。