あらすじ
東京・大手町。将門塚の前で起きた奇妙な死をきっかけに、編集者・久世玲司は、亡き祖父が残した一冊の黒いノートを手にする。
そこに記されていたのは――
「平将門は、まだ生きている」
調査を進める玲司の前に現れたのは、口が悪く、愛想もなく、どこか得体の知れない中年男・門田正平。
やがて玲司は、人の悲しみや憎しみから生まれる“禍”と、名前を失い数字へと変えられていく人々をめぐる、千年を超えた秘密へ巻き込まれていく。
英雄か、反逆者か、怨霊か。
歴史の中で悪名を背負った平将門の、誰も知らないもう一つの物語。
「一万人という人間はいない。いるのは、一人が一万人いるだけだ。」
名前を忘れられた者たちを救うため、“禍を喰う者”が再び動き出す。