あらすじ
【5話以降のストーリー展開・結末(選考用ネタバレあり)】
本作は、第5話のラストで主人公が最大のピンチを迎え以下のように物語が展開し、全10巻想定で完結へと向かいます。
第6話──。
穢(ケガレ)に取り込まれ、意識を失いかけるタオ。ジャンクの前に駆けつけたロッドは、
異形の腹を貫いているタオの剣を掴む。剣の刃から流れ出る自らの血を辿るように、
ロッドも異形の内部へ入り、タオの救出に挑む。
穢は最下層だけに存在するものではなかった。
タオが鎮の中で見た男の記憶には、最下層には存在しない「空」と、上層の警察が映っていた。
穢は上層にも存在し、そこで何らかの異変が起きている。
三人は、それぞれの目的を胸に、穢の発生源の謎を求めて上層を目指す。
上層へ進むにつれ、階層ごとに人間の暮らしや扱いが異なることが明らかになる。
地下20階までは上層階の生活空間。それより下は、上層社会から排除された人間たちの
居住スペースとなっている。
下層にも階級が存在し、150階の残滓街もその最下層の一つに過ぎなかった。
三人は階層を上がりながら、現長官が作り上げた人間のランク付けと、その社会構造を
知っていく。
幽士・ロッドの過去
上層ではかつて、幽士が公に知られることなく穢の事象を始末していた。
しかしタオの父親が暗殺された後、幽士の一族は現長官によって根絶やしにされていた。
ロッドがタオを連れて最下層へ逃亡したことも、現長官から追われる理由につながっていた。
ジャンクが見つけた異常
ジャンクが住民台帳で発見した「死亡した人間と同じデータを持つ住民」は、単なる記録上
のミスではなかった。上層では、住民が穢に入れ替わり始めている。
ジャンクは気づかぬうちに、その国家機密に触れていた。
やがて三人は、タオの父親を暗殺して中央情報局長官の地位を奪った人物の存在へと辿り着く。
中央情報局長官──。
その正体は、人間の器を奪った「穢の王」だった。
穢の王は上層社会を支配しながら、下層へ穢を送り込んでいた。
人間を階層によって選別し、最下層の人間を穢へ変えていくことで、下層そのものを穢を
生み出す「牧場」として利用していたのである。
そしてその影響は、すでに上層へも及んでいた。
タオは自らの出生と穢気(エンキ)の秘密を知るため。
ロッドは、かつて護り切れなかったタオの父と、滅ぼされた幽士の真相を確かめるため。
ジャンクは、自分が見つけた住民台帳の異常の正体を確かめるため。
そしてついに三人は、中央情報局長官として上層社会を支配していた穢の王と対決する。
最終的にタオとロッドは、幽士として穢の王を鎮るため、その器の内側へ潜る。
そこで二人が目にしたのは、自分たちが想像していたものとはまったく異なる光景だった。
穢の王の目的は、人間を支配することではなく、人間を苦しみから解放することだった。
穢の王の器の内側で、タオとロッドは永遠に成長できない赤ん坊を目にする。しかし器に囚われていたのは一つの魂ではなく、数千を超える魂だった。その意思はひとつ──人間の解放。タオは「ここは安息の地じゃない!」と言い放ち、穢の王を鎮め、すべての魂を解放する。
【キャラクター設定】キャラクター設定
◆タオ(主人公/15歳)
幽士として、人の魂を「鎮(シズメ)」へ導く少女。ロッドとともに「幽屋(ユメヤ)」で暮らしている。
幼少期に穢の侵食を受けたことで身体に穢気が残り、普通の幽士より穢に近づくことができる。
白髪でパンク調のショートウルフ。襟足は肩まで。 服装はダボついたTシャツに丈の短い
ジャケットを羽織り、ひざ丈のカーゴパンツにジャングルブーツ。
腰には低い位置で剣帯を巻き、一本の直刀、幽命剣(ユメケン)をさげている。
服は上層階から廃棄された衣服を組み合わせたもの。その中で、幽命剣の赤い柄だけが
印象的に目を引く。
◆ロッド(50歳代)
タオの師であり、薬屋・幽屋を営む初老の男。代々続く幽士の家系に生まれ、かつては
上層階の権力者を護っていた。タオの父の暗殺後、生まれたばかりのタオを連れて上層から
逃亡。常に冷静な判断でタオを幽士として見守る、父親代わり。髪型は短めのオールバック。
口ひげが印象的。服は上層階時代の軍服を着ている。上着は太ももの上部にかかるくらいの
長さで剣帯を巻き、タオと同じ幽命剣をさげている。
◆ジャンク・バック(26歳)
上層階の中央で住民台帳を管理していた元官僚。死亡者と同じデータを持つ住民の存在に
気づいたことで、即日免職となり残滓街へ送られる。そこでタオとロッドに出会い、
上層社会に隠された穢の秘密へと迫っていく。真面目で几帳面な性格。自分で決めた
ルーティンを頑固なほど守る。情報を記憶・整理する能力に長けている。
髪型は短髪(坊主頭より少し長い)。黒縁の丸眼鏡が印象的。ヒョロッとして服装は、
最初はスーツ、ネクタイ、革靴。その後、残滓街で手に入れた古着の、長袖、前開きの
ヘンリーネックシャツ、ズボンは少しダボついたくるぶし丈。サスペンダーがベルト替わり。
【本作のセールスポイント】
ターゲット:怪異・SF・アクション、人間ドラマを好む青年漫画・Web漫画読者
怪異「穢」の中にある「器」へ潜り、器に囚われた人間の記憶を辿りながら、その魂を器の呪縛から解放する「幽士」たちの物語。
怪異との戦いだけでなく、器となった人間の記憶や
人生を辿ることで、それぞれの人間ドラマが描かれる。
階層化された未来社会に隠された「穢」の謎が、物語が進むにつれて明らかになっていく。