あらすじ
三か月間、眠り続けた。
そして目を覚ました俺は――自分のことを何一つ覚えていなかった。
名前も
学校も
友人も
そして、目の前で涙を流している少女のことも。
「兄さん……私だよ」
どうやら彼女は、俺の妹らしい。
医者にも記憶を失った原因は分からない。
俺に残されたのは、わずかな手がかりだけ。
記憶を失う直前まで、俺はほとんど休むことなくアルバイトをしていた。
一体、何のために?
なぜ俺は記憶を失った?
失われた三か月間に、何があった?
過去を取り戻すため、俺はもう一度学校へ通い始める。
そこで出会った一人の少女。
そして、少しずつ分かっていく過去。
これは、記憶を失った少年が、自分自身の過去を探していく物語。
――その先に待っている真実を、俺はまだ知らない。