あらすじ
あらすじ
異世界の片隅に、地図にも載っていない小さな宿屋がある。
その名は――「バックワードパッドクロック〈さかさま時計〉」。
宿を営むのは、穏やかな女性アルテア。
この宿には、普通の宿にはない不思議な力があった。
食堂に掛けられた古い時計が逆向きに時を刻む夜、宿泊客は過去の未練や悲しみと向き合い、時には失った大切なものを取り戻すことさえできる。
愛する人を失った者。
果たせなかった約束を抱える者。
忘れられない過去を持つ者。
今日もまた、誰かが「さかさま時計」の扉を開く。
そして、宿泊客たちの物語を見守るアルテア自身にも、誰にも語れない「取り戻したいもの」があった。
これは、過去に戻るためではなく、過去を受け入れ、もう一度未来へ歩き出すための、不思議な宿屋の物語。