あらすじ
王族として生まれた王子アレン・ルークロウ。十歳の天啓の儀で授かった職業は、誰も期待していなかった『結界師』だった。その日を境に、婚約は破棄され、王籍を剥奪され、居場所さえ失う。全てを失った少年は、一人旅に出た。飢え、迷い、傷つきながらも、それでも彼は世界を憎まなかった。旅の途中で出会う仲間たちもまた、それぞれ消えない傷を抱えている。結界師の力は傷ついた誰かを守り、人と人を繋ぐための力。十年前に交わした再会の約束を胸に、アレンは人との繋がりを紡いでいく。これは、一人の少年が仲間との絆を通して成長し、やがて人と人、人と世界を繋ぐ存在となるまでを描く物語。