あらすじ
誕生日の夜、意識を失った私は、愛読していた小説『聖女のナミダ』の世界へ転生してしまう。
新たな姿は、やがて暴君女王となり、反乱を起こした公爵レジスによって処刑される第一王女エスティア。
そんな残酷な未来は、絶対にお断り!
処刑を回避するため、誰にも存在を知られていない今のうちに王宮から逃げようと目論むが……
●人物紹介
○ エスティア・リタ・ルベストリア
ルベストリア王国第一王女。王家の末子。
生まれてすぐ白亜の塔へ幽閉され、彼女の存在自体を知る者は数少ない。転生者が訪れる前の彼女は、ただ微笑むだけの「人形姫」と呼ばれ、侍女たちからも蔑まれていた。
○ レジス・フィ・フィガロ
フィガロ公爵家当主。カーディアスと同い年。
幼少期からカーディアスとともに王宮で育ち、彼と戦地を駆け抜けた。自国では英雄と讃えられる一方、敵国からは「漆黒の死神」と恐れられている。カーディアスを王太子の座につかせるために尽力した。
○ カーディアス・リタ・ルベストリア
ルベストリア王国第二王子。エスティアの実兄で、レジスと同い年。
やがて戦地で病死する運命にある王太子。エスティアの誕生を心待ちにしていたが、一度も会うことは叶わなかった。国王から「王太子の座につけばエスティアに会わせる」と告げられ、十代前半から戦地へ赴く。
エスティアが初めてこの世界で目覚めた日、立太子の儀を迎えた。