あらすじ
望月(もちづき)がマッチングアプリで出会った霞(かすみ)とその連れの男は、美人局をしようとしていた。二人を無視して立ち去る望月の後を二人は付ける。部屋に押し入った二人は呆然とする。男は逃げ、霞は気絶。霞が目を覚まし、望月に名前を聞く。そこで何て間抜けなことをしてしまったのだろうと思い知ることになる。彼の名は殺人鬼として知れ渡っていた。
小説家になろう様に掲載している作品を加筆修正しております。
電撃大賞あらすじ
望月(もちづき)がマッチングアプリで出会った霞(かすみ)は、美人局をしようとしていた。無視した望月が自宅に帰るのを男と霞は付ける。男は望月の部屋にある人間の剥製を見て逃げる。気絶していた霞は目を覚まし、望月に名前を聞く。彼の名は殺人鬼として知れ渡っている。警察は彼の身柄を捉えることができず、政府は彼が人を殺しても罪に問われない法律を作っていた。
望月との出会いで霞は死や痛みを身近に感じ、駅のホームから飛び降りようとしたが、望月が止める。
五年前。複数の男と関係を持った望月の母を逆恨みした男が殺しに来る。失敗に終わるが、自殺志願者の母の意志を汲み、望月が殺す。元アイドルの夏未(なつみ)、霞とデートの約束をしたきり連絡が途絶えていた慶(けい)、ともに望月と会い、射殺。三人とも望月が剥製にする。
現在。望月の手元から絵が風で飛び、霞の手元に落ちる。描いたのが慶だと悟り、泣く。
霞は有給を取って慶を探す。彼の働いていた映画館で嘗て霞がアルバイトしていた映画館の先輩に会う。慶が望月に殺されたかもしれないと聞く。
霞は望月のアパートへ行く。慶の剥製、彼の絵を通して慶の感情が伝わって泣く。いつか剥製を作りたい人が現れるのが夢だと望月は言い、でもその人に殺生して欲しくないため、自分の身を渡そうとしていた。外には望月の母を恨んだ男の指示でスナイパーがおり、撃たれようとしたが通り魔に刺される。剥製の作り方を教えて欲しいと霞は願う。
望月の周りにいる人を撃てと指示されていた巡査の元に、依頼した警部が現れる。望月が殺したのは母だけであり、それ以外は警察内部の犯行、意図的な濡れ衣だったと明かされる。
高校の頃、望月は男として育てられた霞に美人局で女だと自覚させたり、望月の母を使って霞の父の意識を霞から遠ざけようとした。卒業式の前日、「生まれ変わろう」と約束した霞と望月は、次に会ったとしても知らない体で生きようと約束していた。