あらすじ
三十五歳、婚約破棄。
道場を継ぐはずだった剣聖アスベルは、結婚式直前に「前の男が忘れられない」と婚約者に告げられ、すべてを失った。
失意のまま王都を発とうとしたその日、目に留まったのは魔法学院の入学試験。記念受験のつもりで臨んだ会場で、彼の剣は魔力の奔流を纏い、規格外の力を見せつける。
杖よりも剣が導く魔法――前人未踏の地で鍛え上げた技が、今、都で花開く。
「田舎剣士」と侮っていたエリート令嬢さえも黙らせ、彼は最年長にして首席の魔法学院生となった。
故郷を捨てた男の第二の人生は、こうして静かに、しかし華々しく幕を開ける。