あらすじ
五年間婚約していた侯爵家嫡男オスカーから、突然婚約の解消を告げられたヴィオレッタ。
理由は、他に想う女性ができたから。
ずっと続くと思っていた未来を失い、傷つきながらもその決断を受け入れたヴィオレッタだったが、社交界では「捨てられた令嬢」と噂されるようになり、次第に人前へ出ることも減っていく。
そんなある日、親戚の茶会で公爵家の次男フェリクスと出会う。
婚約破棄について何も聞かず、特別扱いもせず、ただ普通に接してくれる彼との出会いは、立ち止まっていたヴィオレッタの日々を少しずつ変えていった。
婚約を失ったからといって、人生のすべてまで失ったわけではない。
そう思えるようになった頃、ヴィオレッタを取り巻く関係にも、少しずつ変化が訪れ始めるのだった。