あらすじ
「なんて下品な鼻なんだ!」
男爵令嬢ロンナ・ファールは、無給で婚約者であるデヴァル伯爵家の香水を検品してきた。王家御用達の香水商と言われるほどの家であったが……そんなある日。
婚約者の袖から、酷く質の悪い香水とロンナのものではないローズの香りがした。
ロンナは指摘するが……返ってきた返事は罵倒と婚約破棄。
——そうですか。では、この下品な鼻で食べていくことにいたします。
そう決意したロンナは、三年間文通を続けていた隣国の香水工房へ出向く。そこで、生まれて初めてロンナの鼻に価値を見いだされていき……。