あらすじ
この物語は、銀髪の捜査官令嬢が、契約と権力に隠された悪を暴くお話。
帝都では、貧窮した貴族家の令嬢たちが、次々と「奉公」へ出たまま消息を絶っていた。
けれど、契約書には本人の署名があり、表向きは何も違法ではない。
事件を追うのは、帝国司法局の若き捜査審問官、アウラ・ロングスモンス。
侯爵令嬢でありながら、彼女が信じるのは家柄ではなく、現場と事実と証拠だった。
契約の先で何が起きているのかを確かめるため、アウラは身分を隠し、偽名「アウレリア」を名乗って悪徳商会の屋敷へメイドとして潜入する。
そこで出会ったのは、家族を救うため自ら奉公を選んだ伯爵令嬢カリーナ。
だが、彼女たちを待っていたのは、誰も知らない「奉公先」だけではなかった。
銀髪のメイドが見つけたものは、やがて帝国を揺るがす事件へとつながっていく。
身分ではなく、事実と証拠で悪を追う。
――記すのは、わたくし、ラトゥナ・ケートでございます。