あらすじ
スパイ一家の次期当主として育ったレイラの、現在の『仕事』は王太子エヴァレットの婚約者となり、悪意ある貴族たちから彼を守ること。
あくまでビジネスパートナー。そのはずなのに、レイラはエヴァレットへの特別な気持ちに気づかない振りをして、今日も彼のために働いている。
そんな折、エヴァレットは笑顔で相談してきた。
「初恋の女の子が困っているみたいだから、定期的に会って助けてあげたい。いいかな?」
怒りが爆発し、気づけば、彼の首筋にナイフを当てていた。
「『殺しは要所で冷静に』が家訓なんですけど、今がまさに『要所』でしょうか?」
ジョークとしてナイフは引っ込めるが、イライラは止まらない。
——ああ、なんて可愛げのない。
レイラはエヴァレットへのもやついた気持ちを抱えて、初恋の少女の身辺調査を進める。
一方のエヴァレットも、レイラの態度が気になっていたようでーー