あらすじ
高瀬まな、二十一歳。黒髪ロングの理系大学生。
退屈な毎日を変えたくて、Googleフォームから近所の「ダイニングバー」へ応募した。ところが、一週間待っても連絡は来ない。
ようやく呼ばれた面接で聞かれたのは、源氏名のことだった。
「ダイニングバーで働くのに、源氏名?」
料理を作るシェフがいて、キャストは外に立たない。それでも、女の子が客からドリンクをもらい、名前を伝票に書く店――コンソメ。
字が壊滅的に汚く、昭和歌謡からロックまで歌い、酒が入ると少し危ない。そんなまなが、午前零時より先にある店の世界を知り、やがて自分の居場所を見つけていく物語。