あらすじ
学校一の美少女、相沢琴音。
高校ではいつも友人に囲まれている彼女と、目立たない高瀬颯馬が話すことはほとんどない。
けれど二人は幼なじみだった。
互いの親の帰りが遅い毎週金曜日だけ、琴音は颯馬の家で夕飯を食べている。
颯馬は琴音の嫌いな人参を小さく切り、琴音は食後の洗い物をする。
颯馬の家には、琴音が小学生のころから使っている専用の茶碗まで置かれている。
それでも学校では、二人の関係を知る者はいない。
そんな金曜日の夕食が、春には終わることになった。
琴音の父親の勤務が変わり、二人で食べる理由がなくなるからだ。
ところが琴音は「春からはここで勉強したい」と言い出し、颯馬も来るか分からない彼女のために二人分の夕飯を作り続ける。
お互い、一緒にいたいとは言わない。
代わりに、春以降も会うための理由ばかり探している。
学校では遠く、食卓では誰より近い。
残り二十四回の金曜日から始まる、素直になれない幼なじみ二人のじれ甘ラブコメ。