あらすじ
十四歳のアンジェリナは、パリの大貴族の邸で行儀見習いをする宝石商の娘。ある夜、仕える伯爵夫人が謎の青年に襲われた。
事件の翌朝、邸の前に現れたのは、漆黒のクーペと黒い瞳の美貌の男――カイン。
「おはよう、子猫ちゃん」
彼は事件の裏を知っているらしい。やがてアンジェリナは、伯爵夫人が「カミーユ」という名に異常な反応を示すことを知る。
けれど、カミーユは五年前に死んでいた。
さらに浮かび上がる、謎の女「イレーヌ。
事件を追ううち、アンジェリナは伯爵夫人の隠された過去と、カイン――本名アベルの秘密に近づいていく。
恋も謎も冒険も。
好奇心旺盛な「子猫ちゃん」の、18世紀パリ謎解き物語。