あらすじ

人の不幸があるところに、ふたりは現れる。 ひとりは、藍色の着流し姿に下駄を鳴らして。 片方の手には、扇子が握られ、ポンポンと肩を叩く。 もう片方の手は、懐に。 もうひとりは、白地の着物に紫色の袴姿。 音もなく歩く様子は、異様だが、それに気づく人はない。 腰にソッと指した篠笛が、チラリと見える。 ふたりは、物の怪に取り憑かれた人の前に現れる。 不幸の因果の糸に絡まれた人の糸を断ち切って、物の怪から救うために。 時には、糸を断ち切るだけではなく、組み直して過去さえ変える。 そうして、あの世に行くはずだった人の魂を救う。 なぜ、ふたりは、そんなことを? それは、ただひたすらに。 愛する相手に、再び、会うため。 冥府で離ればなれになった、愛しい相手に会うためならば。 どんなことでもすると、誓ったから。 今日も、ふたりは、因果の糸に絡め取られた人を救う。 百八つの魂を救うまでは、この仕事は終わらない。 ふたりが救う人々の事情と幸せな結末を、ぜひご覧ください。 *このお話は、『因果の糸、断ち切り申す』の続編です。  連作短編なので、こちらだけでも、お読みいただけます。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/03
  • 現在の作品因果の糸、組み直し申す