あらすじ
大切な人を、今も想い続けているあなたへ。
“鬼姫”の護衛。それは、いつもの任務のつもりだった。
忍の少女は、幼馴染の仲間たちと各地を巡る旅に出る。
帰ってきたとき――その旅を覚えていたのは、自分だけだった。
霧がかった山の温泉、光に包まれた花の森、秘密めいた白狐の里――。
戦乱の中で出会い、別れ、笑って泣いて、旅先で結ばれていく縁。
しかし、その先で待っていたのは、人の縁さえ歪める力と、国を巻き込む争いだった。
戦も、友情も、愛も。
書き換えられても、それでも確かにあった。
これは、忘れられた旅を語り継ぐために遺された物語。
人と人との縁、喪失と成長を描く和風群像ファンタジーです。
難しい歴史や設定を知らなくても、誰もが登場人物と一緒に旅を歩ける物語であることを大切にしました。
いつの間にか、その旅の輪の中にあなたもいるような。
そんな体験を目指して描いています。
2013年に個人制作したゲームから始まり、長い年月を経て、小説として最後まで描くことができた作品です。
この旅を最後まで歩いたとき、少しでも心が温かくなる物語になっていたら嬉しく思います。