あらすじ
機械が、人類の敵になった。
ある日、日本に一体の地球外生命体が現れた。
人間に危害を加えることもなく、敵意すら感じられないその存在は、政府によって「アンノーン」と呼称され、極秘裏に研究されていた。
しかし、彼女には一つの特異な能力があった。
――機械に干渉し、自由に操ること。
人類が彼女を恐れた瞬間、すべてが始まった。
研究者たちに命を狙われた彼女は、自らを守るため機械を操り、その場から逃亡する。
そして日本中の機械が、次々と異形の怪物へと変貌していく。
戦車は脚を生やし、目を開き。
無人機は獲物を追い。
街に溢れていた機械は、人間を殺戮する存在へと変わっていった。
日本は瞬く間に崩壊した。
そんな滅びゆく世界で、僕は一人の少女を拾った。
彼女は何も語らない。
ただ、僕に何かを伝えようと口を動かし続ける。
そして彼女が僕の手に触れた瞬間――
頭の中に、初めて聞く声が響いた。
『――助けて』
滅びゆく世界で、僕はまだ知らない。
彼女が何者かを。