あらすじ
探偵事務所で穏やかな日々を過ごす化野尚輝(あだしの なおき)には、絶対に知られてはならない秘密があった。それは、親友である探偵・相川の妹・真央への切ない片想いと、彼女を脅迫していた男を自らの手で殺めたという事実だった。
真央の未来と笑顔を守るため、一人で罪を背負う覚悟を決めた尚輝。彼は現場から真央に関わる一切の痕跡を消し去り、自ら犯人でありながら「捜査協力者」として、相川や鋭い観察力を持つ執印(しゅういん)刑事とともに現場検証へと乗り込む。
相川の鋭い推理に冷や汗を流しながらも、尚輝は巧みに偽の痕跡へと二人を誘導し、捜査を混乱させていく。しかし、親友としての深い信頼と探偵としての鋭い洞察、そして刑事の不気味な直感が、次第に尚輝を追い詰めていくのだった。
愛する人を守り抜き、親友の手で連行されるその時まで――尚輝の哀しき完全犯罪と心理戦が幕を開ける