あらすじ
「セガは……敗北者じゃけえ」
朝から突然そう言い放たれ、主人公は激怒する。なぜなら自分は、メガドライブからセガサターン、ドリームキャストまで愛してきた、生粋のセガフリークだからだ。
相手はそんな主人公に構わず、セガがハード戦争に敗れた理由を語り始める。
価格で後れを取り、そこへ3Dゲームの時代が到来。サターンは2Dに強く魅力的なゲームも多かったが、3Dゲームの開発は難しく、PlayStationへソフトが集まりやすくなっていく。
ソフトが増えればユーザーが増える。ユーザーが増えれば、さらにソフトが集まる。
主人公は、その悪循環によってサターンが市場競争に敗れていったことを理解する。
だが、それでもサターンが「駄目なハード」だったとは思えない。
格闘ゲーム、アーケード移植、そしてゲームセンターで夢中になった数々の作品。さらにドリームキャストと『ファンタシースターオンライン』で感じた未来へのワクワク。
セガはハード事業では敗れた。
それでも消滅したわけではない。
ハードを作らなくなった後も、セガはゲームを作り続けている。
そして主人公は、自分にとってセガとは「勝ったハード」ではなく、青春そのものだったのだと気づく。
「俺の青春まで負けたことにするな!」
市場での勝敗と、自分が愛した思い出は別物。
ハード戦争では負けたとしても、セガと過ごした時間まで負けたことにはならない。
それでも主人公は胸を張る。
――俺はセガフリークだ。