あらすじ
魔法が当たり前となった現代。
名門・緒環学園へ入学した黒影怜は、一般魔法を一つも使えない落ちこぼれだった。
実技成績は下位。得意だという魔力銃の射撃も外してばかり。
クラスメイトから見れば、少し身体強化が得意なだけの平凡な生徒――。
しかし、それは怜が見せている姿にすぎない。
夜になれば、彼は魔力銃とナイフを手に吸血鬼を狩る。
八年前、自分の誕生日に両親を吸血鬼に殺されて以来、怜は人知れず吸血鬼を殺し続けてきた。
その実力は、警察から危険な吸血鬼の討伐を任されるほどだった。
そんな怜の学園生活は、一人の少女との出会いによって少しずつ変わり始める。
いつも眠そうで、人の名前すらまともに覚えない少女――水瀬ねむ。
だが彼女は、怜が必死に隠していた僅かな魔力の違和感を感じ取った。
さらに学園周辺では、不可解な吸血鬼事件が相次ぎ始める。
なぜ吸血鬼は増えているのか。
なぜ怜の父は、八年前あの日に狙われたのか。
そして、古い緒環学園には何が隠されているのか。
復讐のために吸血鬼を殺し続けてきた少年は、仲間との出会いによって少しずつ変わっていく。
これは、魔法を使えない落ちこぼれと呼ばれる少年が、夜の世界で吸血鬼を狩りながら、自分自身の生き方を見つけていく物語。