あらすじ

魔法と魔道具が人々の暮らしを支える世界。 大公家に仕える庭師、シモン・ベイカーには、ひとつだけ困ったことがあった。 彼が操れる水は、たったコップ一杯ほどしかない。 大量の水を自在に操る魔法使いがいる中で、それは決して恵まれた力とは言えなかった。 だからシモンは、その一杯を磨き続けた。 細く、速く、正確に。 誰にも真似できないほどに。 そんなシモンが仕えるのは、幼馴染でもある大公令嬢セレスティア。 植物を成長させる希少な力「緑の手」を持つ彼女は、困っている人を見ると放っておけない。 ただし、少々やりすぎる。 「少しだけですわ!」 「お嬢様。その『少しだけ』は信用しておりません」 慎重すぎる庭師と、善意で突っ走るお嬢様。 正反対のようで、なぜか息の合う二人は、やがて人々が抱えるさまざまな問題に関わっていくことになる。 大きな力だけが、誰かを救えるわけじゃない。 たったコップ一杯の水でも、 使い方次第でできることはある。 これは、小さな力を磨き続けた庭師と、 ちょっと行動力がありすぎるお嬢様の物語。

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小説を読もう2026/09/03
  • 現在の作品コップ一杯が世界を救う