あらすじ
「お前の家などたやすく潰せる」
レオニード・アーヴェル公爵令息は、婚約者であるエレノア・ヴァレンティア侯爵令嬢を脅し続けてきた。
これまで家族のために耐えてきたエレノアだったが、その日は違った。
「では、やってもらいましょうか」
なんと、エレノアの口から飛び出したのはまさかの実行許可。
その言葉に激昂したレオニードは、エレノアの家を潰し、二度と逆らえないよう思い知らせてやると息巻いて、さっそく融資先や取引先へと手を回し始める。
だが、レオニードは知らなかった。エレノアが半年前から密かに進めていたとある計画を。
これは、婚約者の権力に怯えていた令嬢が、自らの知恵と準備で束縛から抜け出し、傲慢な公爵令息に自分の「力」の本当の意味を思い知らせる、痛快な逆転劇である。