あらすじ
旅に疲れた冒険者たちが「ほっ」とする瞬間――それはきっと、宿屋のあかりが見えたとき。
小さな宿『燕屋(つばめや)』を営むのは、料理上手なエイト、一級鑑定士のユナ、そしておしゃべりな大狼ノイン。
朝夕はあたたかな食事付き。アイテム鑑定もお手のもの。
けれど、この宿の名物はそれだけじゃない。
どうやらこの三人、困っている人を放っておけない性分らしく……。
勇者を目指す若者、過去に傷ついた冒険者、秘密を抱えた旅人――。
旅の途中で燕屋を訪れた人々は、三人との出会いによって、それぞれの物語を動かしていく。
そして、そんな彼ら自身もまた、とある秘密を抱えていた。
記憶を失った少女。
命なき意思を持つ男性。
そして、人の言葉を話す大狼。
旅人たちはそんな『燕屋』に少しだけ立ち止まり、
羽を休め、新しい一歩を踏み出していく。
料理と笑顔と、少しのお節介――。
これは、心を休める宿から始まる、冒険者たちの物語。