あらすじ
過酷なデスクワークの末、不慮の事故(?)で異世界転生する事になったしがない会社員の山口涼香(やまぐちすずか)。
目覚めた先で待っていたのは、ポンコツな転生の女神様だった!
「希望の異世界ライフを叶えてあげる!」という言葉に、涼香は胸を躍らせて願う。
「剣と魔法のファンタジー世界で、強くて格好いい騎士様に守られながら、世界を救う旅に出たい!」
……はずだったのに。
女神のすさまじい勘違いと雑すぎるセッティングにより、涼香が転生したのは──
「剣と“魔王”のファンタジー世界で、強くて逞しい“鬼神”に守られながら、世界に巣食う敵を倒す」というゴリゴリの超・武闘派ルート!?
こうしてコルフィール王国の第一王女「マーガレット」として成長した涼香。
十五歳の誕生日、慣習である見聞を広める旅の護衛として紹介されたのは、白銀の甲冑を纏った爽やかな美形騎士……ではなく。
ノースリーブの漆黒コートに身を包み、背中にドカンと『漢』の一文字を背負った、身長二メートル超の歩く人間兵器──近衛兵長・雷電寺轟鐡(らいでんじごうてつ)だった!
「ここ異世界ですよね!? 雷電寺轟鐡って日本人ですか!?」
異世界人とは思えない名前とビジュアルに絶叫するマーガレット。
さらにこの男、魔法など一切使わず、城壁すら突き破る『気合い』と『根性』の拳一つで、王国中の近衛兵団を暴力的に傘下に収めた最凶の脳筋で──!?
「ご安心されよ姫様。害なす者はこの雷電寺轟鐡の『拳』ですべて粉砕し、絶命させてご覧に入れましょう!」
「絶命とか物騒なこと言わないで!? 私が望んだのは甘い恋とファンタジーなの!!」
甘々で胸キュンな異世界ライフを夢見ていた元会社員王女と、物理と気合ですべてを解決する熱血鬼神護衛。
噛み合うはずのない二人の、圧倒的「力」と「ツッコミ」で突き進む地獄の脳筋旅が、今幕を開ける!