あらすじ

「僕は、この才能に見合うだけの器じゃなかった。それで潰れてしまった」 「だから託すよ、この才能を君に。君なら──きっと、僕以上に素敵なものが創れる」 ある日、神社で出会った青年に。 そう言われてから──夢朔燎の人生は大きく変わり始めた。 燎は昔から時たま、不思議な夢を見ることがあった。ある種の予知夢だ。 その夢が予見してしまった。自分が推している同い年の配信者が三年後に、失意と絶望の中配信活動を引退する、と。 なんとかしたかった。でも、燎には何もできなかった。 才能がなかったから。推しの彼女のように自分の創ったもので誰かを笑顔にしたくて色々やってきたけれど……その全てで上手くいかなかった。どれだけ頑張ってもダメだった。 推しの引退を止めたい、救いたい。でも、そもそも推しと同じステージに立てるだけの才能が自分にはない。何もできない。 絶望の中、藁にも縋る思いで神頼みをしに神社へと向かい── そこで出会った。燎と違って優れた才能を持ちあらゆる創作分野で成功し……けれど最近、突如として引退してしまった『消えた天才』と呼ばれる青年と。 そして言われた。「自分の創作の才能を受け取らないか」と。 「僕にも君みたいな少し不思議な力があって、できるんだ」 「……僕が潰れた理由の一つは、悩みを共有し合える人たちがいなかったから」 「だから君が、予知で見た彼女達のそういう人になってほしい」 半信半疑ながらも、その真摯な願いに押されて燎は彼の才能を受け取ることになる。 ……燎は知らない。 元々才能がなくても凄まじい努力をしていた少年が、優れた創作の才能を手に入れた結果──絵や音楽、配信などあらゆる分野における化け物に成長することを。 そして、推しの彼女を含めて才能ゆえに孤独になっていた天才達を次々と救い、最高の仲間達と最高の青春を過ごすことを。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/03
  • 現在の作品才能とりかえばや物語~推しを救うために、消えた天才の創作の才能を受け継いだら~