あらすじ
【主要キャラクター設定】
◎梵駒子(そよぎこまこ)……“巫女(シャーマン)”の異能を持つ15歳の魔人。性格は豪放磊落で楽天家。父親である義若喜一(よしわかきいち)も魔人であり、“アンチイドラ”という触れたイドラを消滅する異能を持つ。
◎御厩園伊織(みまやぞのいおり)……ヤマトに本拠地を置く財閥企業の御曹司。若干16歳でミマヤゾノグループの研究開発を取り仕切る天才少年。12歳の頃に駒子と衝撃的な出会いをして恋に落ち、その頃から駒子に重度のストーカー行為をしている。
◎ウィランジュ……体高数十センチの、狼のぬいぐるみに憑依したイドラ。“食欲大魔神”と言われるほどの食欲の鬼で、ほぼ食べ物の事しか考えていない。どんな時も能天気で深刻にはならず、それが駒子にとっては癒しになっている。イドラとしての姿は体長数十メートル以上の、白金色の長い尾と被毛を持った深紅の三つ目の狼。
◎アルゴォム……体長二十数センチほどの亀の彫像に憑依した、鉱石と結晶で構成された亀のイドラ。重力を操作し、テレポート能力を有する。性格は一見するとのんびりとした爺さんだが、仙人の様に世間にまみえず、孤高を良しとしている。
◎シュヴァラ……白銀の絹の様な長い被毛で全身覆われた、駒子の中学時代のジャージに憑依した竜に似た姿のイドラ。駒子に対し献身的で、冷静で理知的。
◎リドラス……旧時代のスパコンに憑依した、金属で構成された女性の上半身に、蛸のような複数の金属コードの下半身を持つイドラ。性格は荒っぽく、めんどくさい事はやりたくない。ドロ沼系の恋愛ものが大好物。
◎エーレス……レトロなハイカットスニーカーに憑依した、翡翠で全身構成された馬型のイドラ。性格はナルシストで、いつも自分の世界に酔っている。
◎プチャム……流木の置物に憑依した、全身木で構成されたナナフシに似たイドラ。性格は臆病で、常にどこかに隠れたがる。
【世界設定】
数十年前、上位次元より襲来した高次元生命体“イドラ”により、あらゆる物や生物にイドラが憑依して引き起こされた“蝕災”ーーーそれにより科学文明を礎にした人類文明は崩壊の危機に瀕した。
人類滅亡の危機に瀕したその時、数少ない人類の盾として存在したのは“召喚士(サマナー)”と呼ばれる、イドラと同じく高位次元存在でありながら、古くからこの地に存在した“エレメント”を使役する者達の活躍により、人類は辛うじて滅亡を免れた。
やがてサマナー達が集結し、イドラから人類を守る国際機関“ロンギヌス”が設立された。
蝕災以降現れた、イドラ由来の各種異能を持つ“魔人(アバロン)”を組織下に治め、数十年経った現在ロンギヌスは強大な権力と軍事力を保持する対イドラ機関として繁栄を極めている。
人類が構築した国家は蝕災により瓦解し、各都市を障壁晶 (CRY.ER(クリア))で覆った防塞都市(フォートレスシティ)が生まれる。
防塞都市は地下通路で繋がり、やがてイドラによって瓦解した国家は徐々に復活し始めている。
そして数十年の経年により、防塞都市の壁内に居住する人間とその恩恵に浴せずに壁外で貧しく生きる人間に差別化され、貧富の格差は異常なまでに拡大している。
【イドラ設定】
イドラが生きる上位次元世界をイドラ自身は“エルシャーダ”と呼び、人間が生活する現世(ウルディナ)とエルシャーダは“膜(ベルフ)”により隔てられている。
エルシャーダの最奥に存在する“”が全イドラを生み出し、エルシャーダは人間の細胞の様に一つの生命体でありながら、天文学数字のイドラという生命を内包する高次生命体世界となっている。
イドラには霊格(階級)があり、上から“霊王(ゼルフェディア)”ーーー“貴族(パラガン)”ーーー“霊騎(コーラル)”ーーー“精霊(ウィグネア)”がある。
各階級の中も三つに細分化されており、上位ーーー中位―――下位がそれぞれの強さと年齢などで分別され規定されている。
霊王の上位に、“十七大公”と呼ばれるエルシャーダ原初から存在する強大な力を持つイドラが存在する。
【用語設定】
◎エルシャーダ……イドラが生息する上位次元世界。“エルシュ(深奥)”と呼ばれる場所に存在する生命体=神から全イドラは発生し、エルシャーダとは無数の生命体によって構成される高次元生命体世界となっている。
◎イドラ……高位次元に存在するエネルギー生命体。人間が存在する現世(ウルディナ)に下降する事により、イドラはありとあらゆる物質に憑依し物質化=受肉化する。
56年前、二つの世界を隔てる膜(ベルフ)が大破する事件が起こり、現世に流出したイドラが惑星全土に飛来し“憑依感染”を引き起こし、科学文明によって支えられていた文明は瓦解してしまった。