あらすじ
王国一の天才魔道具師でありながら、その功績を誰にも知られず生きてきた伯爵令嬢ショコラ=ガトー。ある日、華やかな舞踏会で第一王子エドワードから「地味で王妃に相応しくない」と一方的に婚約破棄を言い渡され、侯爵令嬢マロン=グラッセルに婚約者の座を奪われてしまう。
しかしショコラは涙を流すどころか、穏やかに婚約破棄を受け入れ、王国を去ることを決意する。
向かった先は隣国。そこで彼女を迎えたのは、銀髪と蒼い瞳を持つ美貌の第二王子レオンハルトだった。以前から匿名で魔道具の助言を受けていた彼は、ショコラの才能だけでなく、その優しさや誠実さを誰よりも理解していた。
ショコラが新たな人生を歩み始めると、隣国は次々と発展し、人々は彼女を「幸運の女神」と称えるようになる。一方、ショコラを失った王国では魔道具が次々と故障し、国中が大混乱に。ようやく彼女こそが王国を陰で支えていた存在だったと知ったエドワードは、自らの愚かさを思い知ることになる。
やがてレオンハルトの深い愛に包まれ、ショコラはかつてない幸せを手に入れる。しかし、その幸せを知った元婚約者は、すべてを失った末に隣国まで押しかけ、「もう一度やり直したい」と土下座で懇願してきて――。
「もう遅いです」
これは、不当な扱いを受けた令嬢が、自分を心から大切にしてくれる人と出会い、本当の幸せを掴む物語。そして、自ら宝を手放した愚かな者たちが、生涯消えない後悔を味わう、痛快ざまぁ異世界恋愛ファンタジー。