あらすじ
教室の隅で親友の田中圭介とゲームをして過ごす、高校二年生のオタク男子・佐々木悠斗。
そんな悠斗がある日ガチャで引き当てたのは、黒髪ロング、小柄、クール系、そして巨乳――本人いわく「完成された人類の理想形」な期間限定美少女。
その三日後。
高熱から目を覚ました悠斗は、だいたいそいつになっていた。
身長百五十センチ弱。
長い黒髪。
整った顔。
そして、本人が今まで散々ありがたがってきた大きな胸。
理想の美少女になれば人生勝ち組――なんてことはない。
髪は邪魔だし、胸は重い。
服も下着も全部変わる。
学校へ戻れば、数日前まで自分がいた世界から向けられる視線まで変わった。
それでも悠斗は思っていた。
身体が変わっただけだ。
自分は自分だ。
田中との関係まで変わるはずがない。
けれど。
その田中だけが、少しずつ悠斗から距離を取り始める。
身体が変われば、友達との距離まで変わってしまうのか。
これは、理想の美少女になってしまったオタク男子と、女になってしまった親友にどう接していいのか分からなくなった大柄で不器用な少年が、もう一度、隣に座るまでの話。