あらすじ
あらすじ
この街では、ゴミにも値段がつく。
金属、電子部品、希少素材、古い機械――
捨てられた物を拾って売れば、CREDITになる。
そんな世界で、底辺のゴミ処理業者として働くYAJIとKITTERは、少しでも稼ごうと廃棄区画でゴミ拾いを始めた。
ある日、二人がゴミの山から拾ったのは、妙に出来のいい美人アンドロイドだった。
「こいつ、売れるかな?」
「人を拾った扱いするな」
さらに二人は、用途不明の奇妙な装置まで発見する。
とりあえず持って帰る二人。
そして目を覚ましたアンドロイド――Anneは、ゴミの価値を次々と見抜き始める。
「これは二百CREDIT相当です」
「すげえ!」
「これで大金持ちだ!」
「その計算は誤りです」
「なんで?」
「あなたたちは浪費が激しいので」
ゴミ拾いの効率は一気に上がった。
だが、二人はまだ知らない。
自分たちが拾ったAnneが、この星の文明では理解できない技術によって作られた存在だということを。
そして、彼女を追っている者たちがいることも。
ゴミ捨て場から始まった小さな商売は、やがて企業、軍、政府、そして宇宙の文明まで巻き込む騒動へと発展していく。
価値がないから捨てられたのか。
それとも――
誰も、その価値を知らなかっただけなのか。
これは、ゴミを拾ってCREDITを稼ぐ二人と、ゴミ捨て場で拾われた謎のアンドロイドが巻き起こす、サイバーパンク・コメディSF。