あらすじ
※漫画原作脚本形式の作品です。
※本文中の「M」はモノローグ(心の声)を表します。
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【あらすじ】
七年間の昏睡から目覚めた五十嵐千遥は、十八歳からいきなり二十五歳になっていた。
しかもその間に、世界にはダンジョンとモンスターが出現し、人々の一部は特殊な力を持つ「覚醒者」になっていた。
家なし、職なし、頼れる身内なし。
千遥も覚醒者として一発逆転を狙うが、判定は最低のG級だった。
千遥の夢は、お金がお金を生む仕組みを作って、働き詰めの人生から抜け出すこと。
そんな彼女の前に、犬のようについてくる黒い球体が現れる。
その正体は、自我を持ち、移動する謎のダンジョンだった。
中には土地がある。家賃も光熱費もかからない。未知の薬草まで育つ。
「これ、商売になるのでは?」
黒い球体を「ジョン」と名づけ、千遥は飼い主兼事業主として動き始める。
ところがジョンの価値が知られるにつれ、強力な覚醒者を抱える三大ギルドやハンター協会までが彼女を取り囲み始めた。
守るから所属しろ。
金を出すから専属になれ。
安全が欲しければ、誰かに飼われろ。
いや、欲しいのは安定収入であって、飼い主ではないんですが。
最弱の飼い主と、犬っぽくて人も食えるダンジョン。
誰にも飼われず生きていくための、ちょっと変わった起業物語。
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◇【登場人物紹介】
【五十嵐千遥(いがらし・ちはる)】
七年寝ていたら、十八歳から二十五歳になったG級覚醒者。
戦闘力はなし。拾ったダンジョン「ジョン」を相棒に、誰にも飼われない生き方を目指す。
【ジョン】
千遥についてくる、黒くて丸い移動型ダンジョン。犬っぽい。
中には土地があり、薬草などが育つ。
千遥の言うことはわりと聞く。人も食える。
【天ケ瀬樹希(あまがせ・いつき)】
三大ギルド「北辰(ほくしん)」のS級ハンター。職業は雷装士(らいそうし)。
正しく誠実で、弱い者を見捨てられない。
だから千遥を守ろうとする。――本人が嫌がっても。
五年前の《滅びの世界時計事件》の生還者。
【鷹城十夜(たかしろ・とおや)】
三大ギルド「箱舟(はこぶね)」を率いるS級ハンター。通称「影使い」。
五年前の《滅びの世界時計事件》を終わらせた男。
危険なものほど、自分の目で見極めようとする。
◇【北辰ギルド関係者】
【橘七瀬(たちばな・ななせ)】
樹希の同僚である女性ハンター。面倒見がよい姉御肌。
愛犬ゴンをきっかけに千遥と「犬友」になる。
【東雲倫太郎(しののめ・りんたろう)】
北辰ギルド・錬成開発部部長。通称、しのりん。本人は認めていない。
薬草やポーションなどの研究・開発を担当する、仕事熱心すぎるインテリ眼鏡。
【久世正文(くぜ・まさふみ)】
三大ギルド「北辰」のギルドマスター。
柔和な大男だが、組織の利益と責任を冷静に判断する。