あらすじ
誰よりも信じていた親友にだけ。
私は、誰にも知られたくなかった秘密を打ち明けた。
「絶対に誰にも言わないでね」
「当たり前じゃん。私たち、親友でしょ?」
その言葉を。
私は、信じていた。
けれど次の日。
誰にも知られていないはずの秘密を、クラス中が知っていた。
私が話したのは、たった一人。
あの日。
私の隣で笑っていた。
親友だけだった。
裏切られた。
もう、二度と許せない。
そう思うのに。
君の好きな飲み物を覚えていて。
雨の日には傘を持っているか心配してしまう。
憎みたいのに。
憎めない。
大切だった十五年分の記憶が、私を引き止める。
これは。
誰よりも大切だった親友に裏切られた少女が。
いつか君を憎める日を待つ物語。
**――『君を憎む日』**