あらすじ
【あらすじ】
普通の高校生だった北川伊吹は白い着物を着た謎の子供と謎の声によって、現代日本と酷似するもう一つの日本に引きずり込まれてしまう。
伊吹は人を喰らう存在《怪異》に襲われ、絶体絶命の窮地に陥る。陥った伊吹を救ったのは、怪異を祓う《術師》の少女・陵六花と少年・一ノ瀬飛鳥だった。彼らに保護された伊吹は、自分が異世界からの来訪者《彼岸の者》であること、そしてこの世界には人知を超えた脅威が潜んでいることを知る。
もう一つの日本で暮らし始めた伊吹の前に、行方不明になっていた幼馴染み・東野みちるが現れる。彼女を救いたい一心で、伊吹は内に眠っていた《生大刀》を喚ぶ。みちるは意識を取り戻すも、謎の子供によって再び彼女を連れ去られてしまう。
大切な人を守れなかった無力さを痛感した伊吹は、みちるを必ず取り戻し、二人で元の世界へ帰還することを決意する。自ら術師となって闘う道を選び、仲間と共に闘いへと歩みを進めていく。
【登場人物紹介】
北村伊吹《きたむらいぶき》
【16歳/男性/身長172cm】
【特徴】髪:短髪、焦げ茶色 瞳の色:琥珀色。お人好しそうな顔立ちで、表情が動くと目尻が下がる。
【服装】任務時はショートジャケットに黒いパンツ、スニーカ。私服はカジュアル系。
性格は明るく人懐っこい。順応性が高く、自分の境遇も柔軟に受け入れられる、諦めが早い面もある。口癖は「大丈夫」。
幼馴染みの東野みちるには少々振り回されているが、みちるを誰よりも大切に思っている。みちるを迎えに行き、二人で元の世界に帰るため、怪異を祓う術師となることを選ぶ。
八曜機関の術師になることを選ぶ。東都第十班所属、階級は八級になる。武器は直刀、生大刀。
※生大刀…神が創ったとされる三種の神器の一つ。自ら使い手を選ぶ。かつては桜真家の当主が使い手だった。
【メインキャラクター】
陵六花《みささぎりっか》
【16歳/女性/身長157cm】
【特徴】髪:背中の中ほどの長さの薄茶色 瞳の色:金色がかった薄紅色。全体的に色素が薄く、人目を引く綺麗な顔立ち。
服装:任務時はロングジャケット、黒いショートパンツとタイツ、ハイカットスニーカ。私服は甘辛ミックス系。
八曜機関の術師で東都第十班所属、階級は二級。結界と符術を使う。
温厚で思いやり深い性格だが、心の中に抱え込んでしまう部分がある。
怪異の男性と六人目の彼岸の者である女性の孫で、人間と怪異双方の特徴を持つ〈非《あらず》〉と呼ばれる存在。彼岸の者が《凶兆》と扱われることがあることを誰よりも知っているため、伊吹とみちるに対しては過保護気味になる。
一ノ瀬飛鳥《いちのせあすか》
【16歳/男性/身長181cm】
【特徴】硬そうな短髪、黒髪 瞳の色:灰色。切れ長のわりに大きく見える目をした、端正な顔立ち。
服装:任務時はロングジャケットと黒いパンツ、スニーカ。私服はミリタリー系。
八曜機関の術師で東都第十班所属、階級は四級。
怪異を作為的に憑かせた〈憑神《つきがみ》〉という存在で、成人男性の約四倍の身体能力と驚異的な治癒能力を持つ。
愛想はあまり良くないほうだが、好奇心旺盛で、時折謎のノリの良さを見せる。六花への感情は強い。
加藤みちる《かとうみちる》
【16歳/女性/162cm】
【特徴】ショートボブの暗めの茶色 瞳の色:茶色。やや童顔。
喜怒哀楽のはっきりした性格で負けず嫌い。
伊吹の幼馴染み。行方不明になっていたが、もう一つの日本に引きずり込まれていた。白い着物姿の子供によってふたたび行方不明になる。
伊吹にとって一番大切な存在で、闘う理由でもある。
桜真和四《さくらまかずし》
【21歳/男性/身長173cm】
【特徴】髪:濃い茶色 瞳の色:金色。垂れ目で陽気そうな顔立ち。
服装:任務時はショートジャケットと黒いパンツ、スニーカー。私服はアウトドア系。
八曜機関の連絡員で東都第十班専属連絡員。
おちゃらけた面もあるが、思慮深く几帳面で真面目な性格。
六花の父方の従兄。10歳の頃に家族を喪い、以降は六花の祖母によって六花と共に育てられた。
伊吹にとって気の置けない兄のような存在になる。
遊佐征一郎《ゆさせいいちろう》
【26歳/男性/169cm】
【特徴】髪:少し癖のある黒髪 瞳の色:紅茶色。基本的には眠そうな顔をしている。
服装:任務時はショートジャケットと黒いパンツ、ワークブーツ。私服はワーク系。
八曜機関の術師で東都第十班班長、階級は一級序列七位。武器は刀。
「生き残れ」と「使える虎の威はなんでも使え」がモットー。
名門家の出身で術師としては優秀だが、日常生活においてはかなりの面倒くさがり屋で、何よりも睡眠優先。
先祖が斬った旧い神の呪いを受けているため、瘴気に対しての耐性は高い。
佐波翠々葉《さなみすずは》
【26歳/女性/身長165cm】
【特徴】髪:肩下までの長さのベージュアッシュ、瞳の色:淡褐色。猫のような目をした、華やかな顔立ち。
服装:任務時はロングジャケットと黒いパンツ、スニーカ。私服はベーシック系。
八曜機関の術師で東都第十班所属。階級は四級。付喪神を使役する。
若干強引な面もあるが、明るく面倒見の良い姉御肌の女性で、ムードメーカー。
術師の名門家の庶子という出自のため、家格や派閥を嫌う。
都筑佐《つづきたすく》
【37歳/男性/身長179cm】
【特徴】髪の色:黒髪 瞳の色:茶色。物腰柔らかな顔立ち。
服装:黒っぽい服にエプロン。
十班が暮らすシェアハウスの管理人。
常に穏やかな笑顔を崩さない。生活習慣やマナーに厳しいため、遊佐からは「お母さん」とこっそり呼ばれている。
【サブキャラクター】
白い着物姿の子供
【推定6歳/男性/身長:130cm】
特徴:柔らかそうな黒い短髪。顔は文字のようなものと、紋様が書かれた白い面布で隠されている。
伊吹とは何かしらの因縁がある。怪異と目されるものの正体は不明。
【用語の説明】
彼岸の月が廻る…三月と九月の彼岸の頃、二つの世界が近づくことを指す。
彼岸の者…〈彼〉方の〈岸(世界)〉より来た〈者〉の意味。
元の世界に戻った者はおらず、伊吹とみちるを含め、八人が確認されている。
凶兆ともされ、忌み嫌う術師は多い。
怪異…古の時代より存在する『人ならざる存在』の総称。
妬みや恨み、猜疑心が生み出す負の情念の塊や悪霊であったり、堕ちた神々だったりと様々。生き物、特に人間の血肉によって力を得ることができる。
共通特徴は真紅の瞳。
八曜機関《はちようきかん》…術師と、術師をサポートする連絡員が所属する組織。実力に応じて一級から八級までの階級に振り分けられている。
三人から五人までで班を組み、二人以上で任務にあたる。伊吹は遊佐が班長を務める十班に所属する。
人名M( )=モノローグ
N【 】=ナレーション