あらすじ
地獄では今日も、亡者が罪を償っている。
八熱地獄では炎が燃え、八寒地獄では凍てつく風が吹き、孤地獄ではそれぞれの罪に応じた刑罰が続いている。
けれど。
そこで暮らしている者たちまで、四六時中まじめに地獄をやっているわけではない。
焦眼御前は団子を焼き、
祈棄の巫女・煽は刑罰でもないのに亡者へ泥を投げ、
獄卒たちは余計な騒動へ巻き込まれ、
人間太鼓は今日もだいたい酷い目に遭う。
本編では語るほどでもない話。
語らなくても何ひとつ困らない話。
むしろ、知らない方が格好よかったかもしれない話。
そんな地獄の片隅に転がっている、真偽も定かならぬ与太話。